資格の取得は必要？無資格介護職でできること

こんにちは！株式会社アイです。私たちは小牧や春日井で介護スタッフの求人をおこなっており、心のこもったケアを提供することを心がけております。本日は無資格介護職をテーマにお話していきます。2024年から認知症介護基礎研修を受講することが義務化され、無資格で介護職に就くことはできなくなりました。資格を取得していなくても働き始めること自体は可能ですが、働き続けるためには研修を受ける必要があります。ここでは資格が無くてもできる業務や、働き続けるために必要なことについて紹介していきます。

2024年4月から介護無資格者に対して「認知症介護基礎研修」を受講することが義務化されました。研修の受講は、働いている施設は問わず直接介護に携わるすべての人が対象になります。無資格で入職した場合には、入職後1年以内に認知症介護基礎研修を受講する必要があります。認知症介護基礎研修とは認知症のケアをおこなう上での基礎的な知識や技術の習得と、それを実施する際の考え方を身に付けることなどが目的とされています。チームケアをする上で基本的な認知症ケアの提供ができることを目指した研修といえます。認知症のケアの基本は尊厳の保持で、４つのポイントがあります。

・心のケア

認知症の症状があらわれているということを理解したうえで、認知症の方の気持ちを受け取めることや寄り添うことが大切だとされています。

・関係性の重視

認知症の方にとっては、環境が変化することが大きな不安やストレスを感じることにつながります。そのためなじみの居住空間や人間関係など、関係性を守ることが優先されます。

・継続性と専門性の重要性

認知症は進行性の病気のため、継続的なケアが必要となってきます。また医療機関や専門的なサポートを利用しながら、状況に対応した専門的なケアも重要です。

・権利擁護の必要性

本人の意思が尊重され、尊厳や基本的人権を守られることは重要なポイントとなります。

介護施設で働く際には質の高いサービスの提供には専門的な知識とスキルが求められるため、無資格の方でも安心して働けるように設けられている研修プログラムの一つが介護職員初任者研修です。この研修を受けることで、利用者の身体に触れる身体介護が可能になります。

身体介護とは、入浴介助や衣類の着脱、体位変換など利用者の身体に直接触れておこなう介護です。この身体介護は本来資格を保持していないと実施することはできませんが、介護施設の場合は介護福祉士の指示のもとであれば身体介護をおこなうことが可能です。

生活援助とは日常生活を支援することで、利用者の身体に直接触れずにおこなう業務です。主に食事の準備や片付け、清掃や洗濯、買い物などの業務があります。

介護施設内の受付や電話対応、備品の発注や管理、経理事務などの事務作業は介護無資格者であってもおこなうことができる業務です。

デイサービスやショートステイなど通所型施設の場合は、利用者の自宅と施設との送迎をおこなうことがあります。この送迎自体は介護資格が無くても携わることが可能ですが、利用者が車に乗り降りする際には介助が必要なため、初任者研修の修了を求められる場合もあるでしょう。

無資格で介護職をおこなう際に必要なことについてお話させていただきました。介護職には介護福祉士という資格も存在しますが、この資格が無くても働き始めることは可能です。しかし介護職に携わり続けるためには、認知症介護基礎研修の受講が必須となってきます。この研修は働きながら受講することが可能なため、介護に携わる方は研修についても一度確認しておくと良いでしょう。